工事で起こる様々な課題にお困りではないですか?
当社では予測される問題点や解決策についてわかりやすくお答えしていきます。
鉄筋挿入工・ロックボルト工事
削孔困難な箇所の削孔について
Q
ガラガラの地山では、削孔後にロッドを抜くと孔壁が崩れて穴が塞がってしまいます。また、スライムも出てきません。このような地山での鉄筋挿入工の施工方法を教えてください。
A
このような条件下でも施工は可能です。主な施工方法として、以下の2つが挙げられます。
- 自穿孔(じせんこう)工法
- スーパーダグシム工法
- また、地山の深部に堅固な岩盤が存在する場合、弊社の特許工法を用いて安定した孔壁を形成する方法があります。
Q
粘性質岩盤および粘土層の削孔において、ビットが詰まって削孔が継続できなくなる場合や、ロッドを抜いた後に穴が収縮して塞がり、鋼棒を挿入できなくなることがあります。このような状況での対応策はありますか?
A
粘土層での削孔には、以下の対応策が有効です。
- 水削孔の活用
削孔水を使用して、スライムを効率的に洗い出し、孔の閉塞を防ぎます。 - 螺旋ロッドの使用
削孔ロッドに螺旋ロッドを用いることで、強制的にスライムを排出し、削孔の安定性を確保します。 - 打撃圧を押さえ高圧コンプレッサーを持ちる方法もあります。
これらの方法を組み合わせることで、粘土層や粘性質岩盤での削孔がスムーズに進行し、鋼棒の挿入が可能になります。
Q
転石混じりの土の削孔で、転石を貫通した後、ビットが抜けなくなったり、転石が動いてロッドが曲がり、削孔を継続できなくなることがあります。このような状況での対策を教えてください。
A
このような状況では、リトラクトビットの使用が効果的です。リトラクトビットは、ビットの後退機能により、転石を貫通した後でもスムーズに抜けるよう設計されています。また、ビットの摩擦を減らすことで、ロッドへの負荷を軽減し、曲がりを防ぎます。
Q
湧き水が多い場所での削孔作業では、集塵機のフィルターが濡れて集塵機能が低下することがあります。このような場合の解決策を教えてください。
A
以下の対策が効果的です
- バグフィルターの変更
布式のバグフィルターをメタル式に変更することで、濡れても集塵機能が維持され、フィルターの目詰まりを防げます。 - 一時サイクロンの使用
削孔時の水とクリ粉をサイクロン方式で一時的に分離することで、集塵機に流れ込む水分を減らし、フィルターの負担を軽減します。
これらの方法を組み合わせることで、湧き水が多い環境でも集塵機の性能を安定して保つことが可能です。
「岩盤破砕工事」
Q
市街地での岩盤破砕工事において、破砕振動や騒音による心的被害に配慮した静的破砕工法を教えてください。
A
静的破砕には、以下の方法があります。
- 膨張剤破砕工法
膨張セメントを用いて、孔に充填後の膨張圧で岩盤を割る工法です。 - 油圧割岩機工法
セリ矢を使用し、油圧で岩盤を割る工法です。
さらに、保安物件との距離が約30m以上確保できる場合は、ガンサイザーなどの高圧ガスを用いた破砕方法も検討可能です。
また、振動を最小限に抑えた制御発破工法を活用することも効果的です。